毎年11月に行われる行政書士試験には、多くの受験生が受験します。
その受験生の中から、約10%が合格を勝ち取ることになります。
この10%に入るためには、直前期の学習の方法がとても重要になります。
私は平成26年の行政書士試験に200点で合格(補正措置が入った年)したので、その時の経験も踏まえて、行政書士試験の直前期(10月頃から)の学習について考えていきたいと思います。
皆様の参考になれば幸いです。
暗記科目を確実に覚えていくこと
行政法や憲法等の科目は理解も大事ですが、暗記することで得点を取ることができる科目でもあります。
良く言われていることで、「100の中途半端な暗記よりも70の確実な暗記」の方が成績が良くなるとされています。
これは、確実に暗記した知識を用いて、回答を導き出した方が、中途半端に暗記した出した回答よりも精度が高くなるからです。
そのため、「なんとなく覚えている」から「確実に覚えている」に直前期は仕上げていく必要があります。
そのためには、現在使用しているテキストを繰り返し読み込むしか方法はありません。
他のテキストに手を伸ばしたくなるのも直前期にはよくあることですが、今まで使用してきたテキストを信じて、何度も繰り返して定着を図っていくことが重要です。
5回で暗記ができなければ7回、10回とテキストを繰り返し読み返し、暗記していかなければなりません。
多くの合格した受験生は、一部の例外を除き、そのほとんどがこのような「繰り返し」という努力を行っています。
暗記は誰もが「しんどい」と思ってしまうものですが、確実に合格するためにはここでの妥協は許されません。
憲法の「統治」や行政法の「行政不服審査法」「行政手続法」「行政事件訴訟法」等、暗記すれば取れる科目は確実に取っていく必要があります。
市販の模試を有効活用する
大手予備校では夏以降から、全国模試が開催されるので、まずはそちらを活用し、自身の現在地を把握していくことが必要です。
また、全国模試以外にも、各予備校が市販の模試も販売しますので、少なくとも2社分は解き、自身がインプットした内容をアウトプットする練習をしていく必要があります。
おすすめは、
①出る順行政書士シリーズ
②合格革命行政書士シリーズ
このシリーズは私も受験生の時に使用し、合格しているのでお勧めです。
ただし、予備校が開催する模試もそうですが、市販の模試も問題を解いて終わりではなく、必ず間違えた問題を確認し、なぜ間違えたのか考える必要があります。
特に
①テキストに掲載されていた(ランクA,B)問題を間違えていた場合
②自分が正解だと思って回答したけれど、間違っていた問題
この2つは必ず、その場でメモを取る等でチェックしておき、問題を解いて終わるということにならないようにする必要があります。
ランクA,Bを中心に復習
予備校等に通っていると、重要度をA,B,C等でランク分けしてくれていると思います。
行政書士試験直前期は、基本的にはランクA,Bを中心に復習を行うことがおすすめです。
具体的には、ランクA,Bを1週間で読み込み。
その次の週にランクA,B,Cを読み込み。
さらに次の週にランクAだけを読み込む。
等、メリハリをつけた学習をしていくことが重要です。
多くの場合、ランクA,Bを確実に得点できれば、合格基準点に達することがほとんどですので、受験生が確実に得点してくる問題を、確実に取っていくという戦略が最も効率が高くなる勉強法であると思います。
まとめ
今回は、行政書士試験直前期の勉強法について考えてきました。
行政書士試験は毎年11月に開催されますので、自身のピークを本試験に併せて、調子を整えていくことも大切です。
そのため体調管理にも気を付けながら、日々学習を継続してくことが必要です。
今回の記事が行政書士試験合格を目指している方の参考になれば幸いです。