2019年から新たに「特定技能」の在留資格が新設され、日本に住む外国人は今後も増加していくと考えられています。
そのような情勢の中で、日本に住む外国人の方の人権侵害についても大きな問題として考えていくことが大切になります。
そこで、今回は外国人の方が人権相談をする際に役立つように記事を書いていきます。
皆様の参考になれば幸いです。
在留資格制度一般については、以下の記事で詳しく解説をしています。↓
・外国人の在留資格制度とは?わかりやすく徹底解説します!
日本に住む外国人が持っている悩みは人権侵害を受けているかも
日本で生活をしている外国人の方が受ける問題や悩んでいることが、実は人権侵害である可能性があります。
例えば、
・理髪店で入店を断られた
・マンションへの入居を断られた
・学校で子供がいじめられている
・風習や習慣等の違いが受け入れられない
など、日本で生活を送る上で多くの問題や悩みが起こってしまうことがあります。
これらの問題や悩みが実は人権侵害である可能性も考えられます。
人権について相談ができる窓口がある
人権侵害などで悩みを持っている場合、そのような悩みについて、相談する窓口を行政などが設けています。
法務局
全国の法務局・地方法務局の窓口では日本語を自由に話せない方からの人権相談 を受け付けてくれます。
対応言語は、
英語、中国語、韓国語、フィリピノ語、ポルトガル語、ベトナム語、ネパール語、スペイン語、インドネシア語
及びタイ語などです。
以下法務局・地方法務局一覧です。↓
また、法務局・地方法務局以外でも人権相談を受け付けてくれるところがあります。
アクロス福岡3階こくさいひろば
所在地:福岡県福岡市中央区天神1-1-1
営業時間:毎月第2土曜日 13:00 ~ 16:00(英語対応)
アイパル香川(香川国際交流会館)会議室
所在地:香川県高松市番町1-11-63
営業時間:毎月第3金曜日 13:00 ~ 15:00(予約制)(英語・中国語・韓国語・スペイン語)
愛媛県国際交流センター
所在地:愛媛県松山市道後一万1-1
営業時間:毎月第4木曜日13:30 ~ 15:30(英語)
などでも人権相談を受け付けてくれます。
また、外国語によるお問い合わせは以下に書いているの「外国語人権相談ダイヤル」に連絡する必要があります。
外国語人権相談ダイヤル(ナビダイヤル)
この電話は民間の多言語電話通訳サービス提供事業者に接続の上、管轄の法務局・地方法務局につながるようになっています。
対応言語は、
英語、中国語、韓国語、フィリピノ語、ポルトガル語及びベトナム語、ネパール語、 スペイン語、インドネシア語及びタイ語などです。
電話番号:0570-090911
営業時間:平日(年末年始を除く) 9:00 ~ 17:00
英語では、以下のようにも説明がされています。
外国語人権相談ダイヤル英文
Don’t struggle alone .Please call the “Foreign-language Human Right Hotline”.
Have you been refused occupancy in an apartment?
Do you feel excluded due to cultural differences?
If you are experiencing problems like these, please give us a call.
<参照:法務省 外国人のための人権相談より>
外国語インターネット 人権相談受付窓口
英語・中国語での人権相談に応じるため、英語版と中国語版のインターネット人権相談受付窓口が設置されています。
この窓口によって、全国どこからでも人権相談を受け付けてもらうことができます。
人権相談をすればどのような対応をしてくれるの?
外国人の方が人権相談をした場合、以下のような対応をとってくれる可能性があります。
関係調整
話し合いを仲介してくれます。
説示・勧告
人権侵害をした人に状況の改善を要求してくれます。
助言・紹介
法律的なアドバイスのできる専門的機関を紹介してくれます。
それぞれの状況に応じて、対処の方法が異なりますが、人権侵害で悩んでいる場合は、上記のような対応をとってもらえる可能性があります。
まとめ
今回は、日本に住んでいる外国人の方の人権相談について考えてきました。
就労ビザや永住権などを取得して、日本で生活する外国人の数は今後も増えると考えられていますので、不当な人権侵害などがある場合は、しっかりとした対応を取っていく必要があります。
今回の記事が皆様の参考になれば幸いです。
その他日本に住んでいる外国籍の方の手続き関連については、以下の記事でも解説をしています。↓