2019年4月に新設される「特定技能」ビザには、「技術水準」と「日本語能力水準」が求められます。
そのため、「特定技能評価試験」や「日本語能力試験」などに合格することによって、一定の水準にあることを証明していくことが必要になります。
そこで、今回は「特定技能」ビザに必要となる「日本語能力」について考えていきたいと思います。
皆様の参考になれば幸いです。
「特定技能」ビザについては、以下の記事を参考にしてください。↓
・外国人の「特定技能」の在留資格について徹底解説します!
特定技能ビザに求められる日本語能力について
「特定技能」ビザを取得する際に求められる日本語能力については、「ある程度日常会話ができ、生活に支障がない程度の能力を有すること。」が必要であると考えられています。
そのため、
「日本語能力判定テスト(仮称)」や「日本語能力試験」に合格することで、「特定技能」ビザでの受入れに必要となる基本的な日本語能力水準を有するものと評価されます。
具体的な日本語能力についての解説は難しいですが、「日本語能力試験」の場合は、「N4」以上を合格することが必要であるとされていますので、「日本語能力試験」から、日本語能力について考えていきたいと思います。
「特定技能評価試験」については、以下の記事で詳しく解説をしています。↓
・特定技能評価試験に求められる試験水準等を解説!
日本語能力試験とは?
日本語能力試験とは、1984年に国際交流基金と日本国際教育協会(現日本国際教育支援協会)が、日本語を母国語としない人の日本語能力を測定し認定する試験として、開始しました。
また、国際交流基金が実施している、国際交流基金日本語基礎テストについては、以下の記事で詳しく解説をしています。↓
・【特定技能】国際交流基金日本語基礎テストについて解説
特定技能に必要となるN4とは?
そもそも日本語能力試験には、N1、N2、N3、N4、N5の5段階のレベルがあります。
この中でも最も簡単なレベルがN5となりますので、N4は下から2番目のレベルの試験に位置付けられています。
「特定技能」ビザには日本語能力が求められます。
「日本語能力試験」では、N1〜N5までのレベルに区分されていて、N4以上であれば、日本語能力水準を満たしていると認定されます。
N1の合格が最も難しく、N5が最もやさしいレベルになっています。
— ひーくん@外国人ビザの専門家 (@coolwork3) January 28, 2019
N4の日本語レベル
日本語能力試験においてN4は、基本的な日本語をある程度理解することができるレベルです。
そのため、「特定技能」ビザにおいても、N4に合格していることによって、日本語能力水準を満たしていると判断してもらえます。
N4の日本語の読みレベルについて
N4における日本語の読みレベルは以下の通りです。
・基本的な語彙や漢字を使って書かれた日常生活の中でも身近な話題の文章を、読んで理解することができる。
N4の日本語の聞くレベルについて
N4における日本語の読みレベルは以下の通りです。
・日常的な場面で、ややゆっくりと話される会話であれば、内容がほぼ理解することができる。
N4認定の目安について
N4認定の目安は、上述したように「読み」と「聞く」という言語行動で表されます。
そのため、上記「読み」「聞く」に関しては、それぞれの言語行動を実現するための、文字・語彙・文法などの言語知識も必要になります。
まとめ
今回は「特定技能」ビザで必要とされる日本語能力の中でも、「日本語能力試験」におけるN4レベルについて書いてきました。
日本で外国人が働くためには、「日本語能力」もある程度必要になります。
海外から直接外国人を招聘して、「特定技能」ビザで雇用する場合は、ある程度日本語を理解することができることが必要である。ということを忘れないようにしておく必要があります。
今回の記事が皆様の参考になれば幸いです。
「特定技能」ビザについて解説した記事一覧は、以下の記事にまとめています。↓
・特定技能の在留資格について解説した記事一覧(まとめ)